小さいときに、漢字の意味などを父親に聞くと、「辞書持ってこい!」と言って、教えてくれませんでした。
一方、母親は聞くとすぐに教えてくれたので、父親のことを「あーめんどくさい」と子どもながらに思っていました。
「パッと教えてくれたほうが次のことができるじゃん。すぐに教えてくれないから宿題が進まないんだよ」と。
社会人になっても、「調べずに聞くクセ」は抜けないどころか、強化されていきました。
なぜなら、尊敬する人の次の言葉を、完全に履き違えていたからです。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。だったらその場で聞いておけ!」
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特に今の時代は、インターネットという極めて便利な道具があります。
キーボードを叩けば、スマホをポチポチすれば、知りたい情報の多くは手にすることができます。
誰でもカンタンに情報を手にできる時代には、それらの情報(インフォーメーション)を、知恵(インテリジェンス)にしていくことが価値を生み出します。
ですから、知恵を生み出す前提としての情報。
それを手にする手段が少ないことは、それだけで取り残されてしまう可能性を高くしてしまいます。
さらには、有限なる時間と学びの質を考えても、もったいないです。
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僕は、今では、SEO や HTML の知識がある程度ありますが、そのジャンルは極めて苦手です。
どれくらい苦手かといえば、シイタケくらい苦手です
(知ったこっちゃないと思いますが・・・)。
しかし、30代前半にどうしてもやらざるを得ない状況になり、苦しくて苦しくてしょうがなかった。
苦手なこと、やりたくないことだから、自分で調べる時間がもったいないと、些細なこともすべて聞いていました。
そのほうが、時間もかからないし、自分で間違った情報を収集しなくても済むと思っていたからです。
でも、それはまったくの間違いでした。
頭のなかで整理されていない段階で、断片的に聞くから、その場ではわかったつもりになっても、すぐに聞いたことすら忘れる始末。
「前にも言いましたけど・・・・」が教えてくれる人の、定形枕詞になるのには、それほど時間はかかりませんでした。
しかも、そのときは、相手の時間だけではなく、自分の時間すら奪っていることにも気がつけないほど、未熟でした。
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いまでは、自分である程度調べて、それでもわかならいことや確認するために聞く、という習慣が身についてきていますが、そのきっかけはワードプレス(ブログ)です。
あるとき、短時間でワードプレスをつくらなければならなくなりました。
しかし、知識はゼロ。途方もくれるほど時間もない。
いつも質問していた人も自分以上に忙しく、そもそも返事を待っている時間もない。
でもやらなければいけない。
悩んでいる時間もなく、気がついたらキーボードをたたき検索をはじめていました。
そうしたら・・・意外にできてしまったのです。
実際にやってみる前は、絶対にできないと思うほどの抵抗があったのですから、自分でも驚き、感動すら覚えました。
それからは、検索精度が上がるにつれて、求める情報を短時間も手に入れられるようになってきました。
この検索スキルは、本当に身につけておいてよかったと頻繁に思うほど、僕のビジネスにとって、プライベートにとって重要な学びです。
(余談ですが、検索する人がどういった情報を求めて検索するかがわかるようになり、不思議と SEO も本質的に理解できるようになってきました)
しかも、一度でも調べてみると、何を知りたいのかが頭が整理されたり、調べたことを改めて確認できると、理解や記憶が体感で5倍くらいになります。
僕の中では、聞いた情報は、「二次情報」ですが、調べてから聞いた情報は、「一次情報」に変換されるイメージです。
たしか、間違った情報(自分で調べたりして)を得た後で、正しい情報を知ると、その正しい情報の記憶が強化されるという脳科学があったと思います。
だから、自分で調べて間違ってもいいんです。
そのあと教えてもらい情報を更新することで記憶が強化されるのですから。
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調べるようになってわかったのは、調べても得られない情報が星の数ほどあることです。
しかし、「調べる」習慣のおかげで、調べても得られない情報にこそ価値があるとわかり、人づてでしか、その人からしか、手に入らない情報により価値を見いだせるようになってきました。
自分のためにも「調べる」ことの効果をまとめてみると、
◎圧倒的に時間短縮になる
◎一度調べることで、聞いたときの情報の吸収が体感5倍アップする
◎人づてでしか、その人からしか、手に入らない情報により価値を見いだせる
自分へ向けて→【調べるのは、手間なのだが、調べないほうが結局手間なのである。】
時間がとれるときには、事前にできるだけ調べる。
そして、実際の場では、
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。だったらその場で聞いておけ!」
この精神が最強のコンビではないかと思っています。
僕は、その場で聞くのが少し苦手なので、ここは改善したいポイントです^^
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