《今週のエンパシーヒーロー》永元三知(かいはたみち)さん
絵本スタジオ アコークロー代表 編集者、文筆家。
沖縄の魅力を伝える著書多数。
雑誌クウネル、婦人画報に寄稿するかたわら、今年6月、絵本専門の出版社を設立。
社名の『アコークロー』は沖縄の方言で『たそがれどき』。
えほん
(HPのスタジオ紹介のステキな夕日の写真をぜひ、ご覧ください)
この記事の目次
◆エンパシーコンサルで目からウロコが落ちました
……
ももこ
沖縄の旅の絵本『チムドンドンおきなわ』
英語版、完成おめでとうございます!
そして、本当にカラフルで沖縄の魅力満載のステキな絵本ですよね!
……
永元さん
ありがとうございます。おかげさまで「この絵本を見ながら親子で沖縄での旅の思い出を楽しんでいます」というお声をたくさんいただいています。それで今回は、海外からのお客さまにも、読んでいただきたくて、英語版も作りました。
この絵本の日本語版の出版記念イベントのとき、エンパシーライティングに、とってもお世話になったんですよ。
……
ももこ
おお!!ぜひ、お聞きしたいです!
……
永元さん
今年の6月、沖縄県内の書店さん10店舗で、この絵本の販促イベントとして『チムドンドンおきなわ』にちなんだ内容のワークショップを開催したんです。その初回の時のお話です。
大型書店さんで40人もの親子さんが参加してくださって、とても楽しく盛り上がりました。大盛況でしたから、全員、ご購入くださるものと思っていたら、結局、売れたのは4冊だけ。
「あんなに楽しんでくださってたのに……なぜ?」
という気持ちと同時に、次回から、どうしたらいいのかな…と不安に陥っていたとき偶然、お友だちにエンパシーライティング認定コーチの仲宗根敦子さんを紹介されたんです。敦子さんに、このことをご相談したら、コンサルをしていただけることになって、一緒にエンパシーチャートを描きました。
そこで、わかったんです!なぜ、そのイベントで絵本が売れなかったのか。
……
ももこ
わーっ!気になります!なぜだったんですか?
……
永元さん
それは、私のワークショップのゴールが『ご参加の親子さんに楽しんでもらう』だけだったんです。ご購入につながるようなアピールをほぼしていなかった!
これに気がついた時は、目からウロコでした。
「これ考えた人、天才!」58万点の作文の中から入賞!ー仲宗根敦子さん★hero_034
◆最後のご挨拶を変えただけで購入率10%→120%へ!
……
永元さん
そこでワークショップの最後のご挨拶をエンパシーライティングで新たに作ったんです。この絵本の価値が伝わる製作エピソードや、私自身のこと、絵本への想い。今日、ご購入いただくと、お名前入りでサインをすること。
プレゼントにも最適で、その場合は、その方のお名前も入れたサインもするということ。
なので、『ぜひ、今日ご購入ください』
こういった内容を、2度目の書店イベントの終わりに、お客さまに伝えました。
……
ももこ
最後の締めのひと押し、大事なんですよね。
……
永元さん
そうしたら、2回目は、親子合わせて10人くらいの小規模なワークショップにも関わらず、なんと12冊もご購入いただけたんです。
購入率10%から120%です!
12倍です!
お一人で3冊買われた方もいらっしゃいました。
本当に驚きとともに、想いが伝わったことが、とても嬉しかったです!
◆「この本、ぼくが全部、売り切ります!」
……
ももこ
わー!お一人で3冊も!?
最後のご挨拶、効果ありましたね。
……
永元さん
実は、私自身のことなんて、誰も興味ないだろうと思っていましたし、私が関わる大手出版社の雑誌の名前や、手がけた本の話は絵本のお客さまにとっては自慢しているような印象になるのでは、、、との心配もあったんです。
でも、今回、エンパシーライティングを通して、お客さま視点に立った時、その場で一歩、購入するという行動をするには、この絵本が『誰がどんな想いで作ったものなのか?』は絵本のクオリティと同時に大切なんだと痛感しました。
自分にとっては当たり前すぎて言語化してこなかった部分が、お客さまにとっては重要な情報だったりするんですよね。
……
ももこ
本当におっしゃる通りです!
……
永元さん
さらに嬉しかったのはワークショップ終了後、書店の担当の方からも
「今まで、この絵本の良さ、全くわかってませんでした」
「置いてある40冊、全部、ぼくが売り切ります!」
と仰ってくださったんです。
……
ももこ
なんて心強いお言葉!
すごく感動します!
……
永元さん
これも、エンパシーライティングのおかげですよ^ ^!
……
ももこ
本当に感動しました。
エンパシーライティングは今後も永元さんのお役に立ちそうでね~!
◆まるで先生と一緒にいるような安心感
……
永元さん
はい!このイベントの後、『エンパシーライティング・ベーシック講座』も受講して、いろいろ活用させていただいています。私は、文章を書くことが大好きで、20才の頃から『書くこと』を仕事にしてきました。でも、ずっと感性だけで書いている気がしていたんです。
最近は、感性だけに頼らない、もっと人に伝わる、影響力を持った文章が書けるようになりたい。でも、具体的に何をどう学んで良いのか、模索しているところでした。
だから、エンパシーライティングに出会ったとき
「探していたのはこれだ!」
って思ったんです。
……
ももこ
書くことのプロフェッショナルの永元さんにもそんなお悩みがあったなんて、とても意外です。
……
永元さん
今はとにかく、エンパシーチャートを描くのが、楽しくてたまらないんですよ。なんだか自分の頭の中を分析してくれる感じがワクワクするんです!
普段の文章の書き方だと、0から1を自分で生み出さないといけないのですが、その苦しみがないんです。まるで、先生が一緒にいて、促してくれて文章を書いているような、楽しさや安心感があるんです。
……
ももこ
楽しんで描いてくださってるのが、本当に伝わってきます!
最後に、エンパシーライティング、誰かにオススメするとしたら、どんな方にオススメしたいですか?
……
永元
自分の想いを言葉にするのが苦手な人にオススメしたいです。
エンパシーチャートが、自分の想いを引き出して、言葉にしてくれるから、自然に話せるようになると思うので。これは私のことでもあるんです。私自身『書く』のは得意なのですが『話す』のが、本当に苦手だったんです。
今回、絵本スタジオを立ち上げたのは、絵本作りと、その絵本のメッセージをワークショップなどで伝えることの両方ができる出版社を作りたかったからなんです。ですから、これからエンパシーライティングを使って、私自身の想いをドンドン言葉にして伝えていこうと思っています。
まずは、最初の作品、『チムドンドンおきなわ』を日本だけでなく、世界中の沖縄が好きで、沖縄に想いのある人に届けるところからスタートしていきたいですね!
……
ももこ
『チムドンドンおきなわ』は、胸がドキドキする沖縄という意味なんですよね。
私も沖縄大好きなので、これからも、ぜひ、応援させてください!
★永元三知さんの本日のまとめ
(まとめと言いながら書ききれなかったことも^^)
◆エンパシーコンサルで目からウロコが落ちました
商品の質は大事です。でもそれだけでは、お客さまが購入してくださるとは限りません。
販促活動をするときには、「なぜ、今、ここで買わなければいけないのか?」動機づけすることが必要です。
◆最後の一言を変えただけで購入率10%→120%へ!
販促の最後には必ず「『購入・申し込み』してください」などの、具体的な行動のメッセージを伝えることも忘れてはいけません。
これをしなければ、せっかく「これいいな」と思ってくださったお客さまを迷子にし、結果、逃してしまうことになります。
◆「この本、ぼくが全部、売り切ります!」
自分目線の「個人的なことや、今までのキャリアなんて絵本には関係ない」そんな思い込みを少し脇に置いて、聞き手目線で、いかにこの絵本が『深い想い』や『高い技術』『多くの人からの協力』を得て、完成したのか伝えきった永元さん。
それが書店員さんというプロの心も動かし感動の一言に至りました。
◆まるで先生と一緒にいるような安心感
『話すこと』は本当に苦手。
でも今『絵本』に出会い、書くだけでなく、ワークショップを通して言葉と体験で、絵本の素晴らしさを伝えていきたいと思った永元さん。
エンパシーライティングは、そんな彼女の『話す』ための言葉を紡ぐお手伝いをしています。
これからの永元さんの活躍が本当に楽しみです。
メルマガバックナンバー@エンパシーデザイン・ラボ通信(2016年*月*日)より
文/インタビュー:エンパシーライティング・コーチ 平出ももこ
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