Q:文章を書くのに膨大な時間がかかってしまいます
A:【文章構成】と【文章表現】を2段階で分けて考えましょう
@@@
「何度も見返して時間だけが過ぎていく……」
「1行目から何を書いていいかわからない……」
「途中で何を書きたいのか、迷子になってしまう……」
こういった悩みを一気に解決しながら、「伝わる文章」が書ける方法をお伝えします。
これを知ることで、文章を完成させる時間を大幅に短縮できます。
以前の私がまさにそうでしたが、こういう人はとても多いのです。
・文章の内容を考えながら――
・文章構成にも気を配り――
・表現力豊かな文章を――
すべて同時にやろうと、必死にがんばる。
よほどの天才か、よほど文章に慣れ親しんでいないと、この同時作業はかなり難しいものです。
確かに、すべて同時にできれば、理想的。
しかし、現実は……
欲張りすぎると、手が止まり、冒頭の数行を何度も何度も読みなおし、一向に進まず、挫折。
これを“急がば回れ”的に分解すると、驚くほど速く書けるようになります。
■2ステップエディティング
編集(エディティング)を2ステップで行います。
名付けて、【2ステップエディティング】
★ステップ0.
とにかく何でもいいので最後まで書いてみる
(読み直さない、書き直さない、手を止めない)
★ステップ1.
全体の文章構成だけを考える
(パズルのように入れ替える)
★ステップ2.
文章表現を整えて完成
(読みやすく、伝わりやすい文章表現に)
特に、「ステップ0」には、抵抗を感じる人もいるかもしれません。
私自身は、完璧主義的な気質の持ち主です。
不完全かつ、自分が納得していない状態でどんどん書き進めていくことに、気持ち悪さを感じるのです。
しかし、ある会議の席で、それが大きな間違いであることに気がつきました。
■ブレインストーミングのように文章を書く
クリエイティブなアイデアをだす会議の方法に、ブレインストーミングという手法があります。
簡単に説明すると、まず、誰の意見も否定せず、アイデアをだしきる。
その後で、それぞれのアイデアが実現できるかを検討していく、という手順を踏みます。
はじめから判断を差しはさむと、自由な発想やクリエイティブなアイデアを封じ込めてしまうので、まずは、どんなに「あり得ない!」と思うアイデアでも、出し切ります。
そして、出し切った後、ひと呼吸おいて改めて検討するのです。
【発想をだす】ことと【検討(選択)する】を別々にしています。
同じように、文章を書くときも、まずは判断を差しはさまずに、自分の頭の中にある情報をだしきるイメージで最後まで書いていきます。
「この文章でいいのか」「この文章で伝わるのか」「これはここに書いた方がいいんじゃないか」、そんな頭に浮かんでくる邪念は、気合いで振り払ってください。
「とにかく、“30点でもいいから”、最後まで書くぞ!」
と、続けていくうちに、だんだんと“完璧主義な自分”も身を潜めていきます。
ちなみに、私のこの段階での文章は、小学生並みの稚拙な文章で、到底お見せできるものではありません。
最後まで書いた後に、
★ステップ1.
全体の文章構成だけを考える
(パズルのように入れ替える)
文章のかたまりや、文章のセンテンスを入れ替えたり、移動したり、増やしたり、減らしたりして構成を整えていきます。
このときは、文章表現そのものは編集しませんので、幼稚な文章にちょっと恥ずかしさがあるかもしれません。
でも大丈夫! 誰も見ていません。
「いまはあくまで、文章構成だけを考えているんだ! 文章表現には、目もくれないぞ!」という意気込みで、文章構成のみに集中します。
構成が組み上がってくれば、全体像が見えてきますので、最後に、文章表現を整えていきます。
★ステップ2.
文章表現を整えて完成
(読みやすく、伝わりやすい文章表現に)
文章構成を考えたら、最後に、「文章表現」を整えていきます。
・この文章は長すぎるな、もっとシンプルにしよう
・抽象的だから、もう少し具体的な表現にしよう
・ふわっとした表現でやさしい雰囲気にしよう
と、魅力的でわかりやすい文章にしていきます。
私は、実はこの作業がいちばん好きです。
同じ人(文章)なのに、ちょっと表現を変えるだけで、その人(文章)の魅力が引き立つので、ワクワクしてきます。
■実践!2ステップエディティング
例文を、恥ずかしながら書いてみます。「イエスセット」について説明する文章です。
*数字は文章構成の編集が分かりやすいようにつけています
★ステップ0:頭にあることをつらつらと書く
——————————–
*1
心理学には「イエスセット」というものがあります。
文章を読み進めてもらうための参考になりますので書いていきます。
*2
「イエス」を言う回数が増えていくと、その後の文章にも「イエス」と読み続けてもらうことができます。
*3
簡単にご説明すると、文章の読みはじめに、「イエス」と言ってもらえる内容を書いていくということです。
*4
文頭に「イエス」といってもらえる内容を書いていきましょう。
——————————–
↓
★ステップ1:文章構成を整える(入れ替えたり、移動したり、増やしたり、減らしたりする)
——————————–
*1
心理学には「イエスセット」というものがあります。
文章を読み進めてもらうための参考になりますので書いていきます。
*3
簡単にご説明すると、文章の読みはじめに、「イエス」と言ってもらえる内容をかいていくということです。
*2
「イエス」を言う回数が増えていくと、その後の文章にも「イエス」と読み続けてもらうことができます。
*追記
スタートの段階で「ノー」と言われると、その後の、あなたの意見にもノーと言われてやすいのであなたの意見に賛同してもらいずらくなります。
*4
文頭に「イエス」といってもらえる内容を書いていきましょう。
——————————–
↓
★ステップ2:文章表現を整える(読みやすく、伝わりやすい表現を意識する)
——————————–
*1
人間関係をスムーズにする営業手法に、「イエスセット話法」があります。
あなたの文章をスムーズに読み進めてもらうためにも活用できますのでご紹介しますね。
*4
簡単にご説明すると、文章の読みはじめに、「イエス」と言ってもらえる内容を書いていくだけです。
*2
文頭で「イエス」とうなずく回数が増えるほど、「一貫性の法則」という人間の特性で、その後の文章も「イエス」と読み続けてもらうことができます。
*追記
読みはじめの段階で「ノー」と言われると、その後に続く文章にも「ノー」と言われやすくなり、あなたの意見に賛同してもらいにくくなります。
*4
文章を書き終わった後、文頭で「イエス」と言ってもらえるかをチェックしてみましょう。
——————————–
◆まずは【文章構成】。その次にひと呼吸おいて【文章表現】を考えよう
他にも、ご質問がある方は、コメントでどうぞ。
(できる限り、記事にしてお答えします!)
.
今、このブログをお読みのあなたにオススメ
30,000人の定番コピーライティングノウハウが無料!
▼ 詳しくはこちら ▼