トゥルルルルルルル。
夜中の2時。
携帯電話の着信音に目が覚める。
「あ、、はい、中野です・・・」
『おおぉ、いまどこだ(甲高い課長の声)』
「あ、あ、は、はい、い・家です」
『30分以内に事務所集合!以上!』
ガチャッ。ツーツーツー・・・。
いまから、10年以上前、大手ハウスメーカーの設計から、ベンチャーの会社に働く場所を換え、身を粉にして働いていた場所は、いまの言葉で言えば、完全なるブラック企業。
・完全歩合制
・経費は1円もでない
・16時間労働
・休みなし
ただただ自分の成長に飢えていた当時の僕にとって、かけがえのない修行のチャンスでしたが、あのときに戻りたいとは、1mmも思えません。
夜中の2時では、呼び出されても当然電車はありません。
叩いてもホコリすら出ない薄っぺらな財布をポケットにつっこみ、大通りまで走ってタクシーを捕まえ、10駅先の事務所に向かう・・・。
「電車が遅れるのも、おまえのせい」という理屈が成り立っていましたので、1分でも遅れれば、その何倍もの時間説教されます。だから必死です。
そんな職場環境でしたから、疲れすぎてスーツのまま寝ってしまうのは日常。
歯磨きをしながら、気がついたら朝になっていることも度々ありました。
もうほとんど気絶状態ですね。
こんなエピソードも数あるうちのひとつに過ぎませんが、そのときの経験が「僕は悪くない。僕は悪くない。僕は悪くない」という呪文が頭に流れ続けていた、温室育ちだった私にとって、いまをカタチ作る、かけがえのない財産になっていることは間違いありません。
■シナジーが起こる人、起こらない人
ビジネスをしていると、うまくいくこともあれば、当然うまくいかないこともあります。
また、当然失敗やミスもあります。
そういったマイナスの環境に置かれたときの対応で、その人のビジネススタンスがわかりますよね。
私は、人に恵まれていることが唯一の自慢、と自信を持って言えるほど、人の出会いに恵まれてきました。そのときそのとき、本当に助けてくれる人、支えてくれる人がいることで、いまの僕があります。ほんとにありがたいです。
その人たちの共通点を考えてみると、何かトラブルがあったときの考え方が似ています。
<人のせいにしない人>
という共通する特徴があります。自立し、自律している。
責任は自分にあると考えるプロフェッショナルが出会うと、シナジー(相乗効果)の化学反応が起こります。
逆に、シナジーが起こらない人の特徴は、
<自分が悪くないことを証明するために時間を使う人>
時間は有限。だから、ここに時間を使っている暇はない。
雇われているときには、まったくわかりませんでしたが、自分のビジネスを立ち上げてからは、自覚するようになりました。
ビジネスを楽しく、お客さんに喜んでもらいながら、収益を上げることが目的なので、失敗やミスの正当化にフォーカスすることに意味がないんです。だって、みんな常にそのときのベストを尽くしているわけですから。
興味があるのは、
●その失敗やミスをどうプラスに転換するか
●再発しないようにどういった工夫ができるか
●その失敗やミスからそれぞれが何を学び、自分の糧にするか
なのです。
もちろん、気のゆるみや怠惰から生まれる失敗やミスもあります。
それをそのままにしておくことが、自分だけではなく、まわりにもストレスになることがあります。
その場合は、指摘します。うやむやにして感情が解放されないと、うっ積して全体のマイナスになるからです。
指摘する場合の、自分ルールがあります。
攻撃するのではなく、笑い話のネタにして、その感情を解放するというルールです(まだまだフォローが足りないなど、ほんと未熟です・・・ごめんなさい)。
ネタになれば、「ネタを提供してくれてありがとう」という気持ちが感情を解放してくれますので、自然と許せます、いやむしろ感謝^^
そして、同じように感じていた周りの人の感情も解放されながら、笑いに包まれてそれぞれの教訓にもなる。と思っているからです。
ベンチャーのときに学んだことはたくさんありますが、そのひとつに、
・真剣な内容はユーモア(笑い)を交えながら、
・ユーモア(笑い)は真剣に伝える
というのがあります。
言うは易し、行うは難し。ですね。。。 精進します。
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