「価格戦略」は、ビジネスそのもの。
価格設定が売上げに大きなインパクトを与えることはもちろんですが、価格によって、集まってくる客層が変わります。
こんにちは、マーケティングコンサルタントの中野巧(こう)です。
簡単なある価格戦略を取り入れるだけで、売上げが110%になっちゃいます。今日は、そんなお話しをしていきますね。
さて、、、
・高価格でも質の良いお客に絞って集めたい
・低価格でも一人でも多くのお客を集めたい
など、価格設定自体があなたの“ビジネス戦略そのもの”を反映するからですね。
たとえば、少しでも多くの顧客を集めて一気に市場シェアを獲得したい場合には、市場価格の半分の価格で提供するといった戦略もあるでしょう。また、複雑な商品構成が一般的な市場の場合には、パッケージ化して、シンプルな価格体系にするといった戦略もあります。
事例で見る価格戦略。ゴルディロックス効果とは?
「ゴルディロックス効果」
はじめて聞く言葉かもしれませんが、あなたも、絶対に、体験している「価格戦略」です。
具体的な事例でお伝えしたほうが分かりやすいので、たとえば、後輩といっしょに、うなぎ屋さんに行ったとしましょう(うなぎが食べたいので例にしてます笑)。
そのときにメニューには、「松・竹・梅」の3つがあるわけです。
ちなみに、お値段は、
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梅:1,500円
竹:2,000円
松:3,000円
ーーーーーーーーーー
お財布事情がおさむいときには、間違いなく「松:1,500円」なのですがそれでは、後輩に格好がつかない。。。しかし、さすがに見栄のために、「梅:3,000円」は、キッツい。
もし、そんな状況だったら、それなりに見栄も張れて、価格的にも高すぎない・・・・「竹:2,000円」の存在が、そりゃぁもう、ありがたいわけです。
こういった真ん中を選ぶ人間心理を、行動経済学では「極端の回避性」と言われますが、面白いのは ─── まず、ひとつ。その選択分布です。
実は・・・
「2:5:3」の比率で選択されます。
つまり、10人がうなぎ屋さんで注文した場合
ーーーーーーーーーー
梅:1,500円 2人
竹:2,000円 5人
松:3,000円 3人
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という分布になるんです。
なんとなく納得しませんか?
さらに、もう少し数字にフォーカスして突っ込んでみますが、数字が苦手な方は、結論だけ押さえてくださいね。
「竹:2,000円」しかなかった場合、10人で、売上げは「20,000円」です。しかし、松竹梅の3パターンがあると、10人が次のように分布され、
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梅:1,500円 2人 → 3,000円
竹:2,000円 5人 → 10,000円
松:3,000円 3人 → 9,000円
ーーーーーーーーーー
となり、合計@22,000円。
・・・ということは! ですよ。複数の価格帯を用意するだけで、売上げが、20,000円 → 22,000円 ─── 110%になるということ。
スゴくないですか?
努力しなくても簡単に売上げが上がるんですから、そりゃ、どこもかしこも、「松・竹・梅」や「S・M・L」で販売するわけですね。
さらには、この3つの価格設定に、法則があります。
「価格設定」の法則
先ほどの例
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梅:1,500円
竹:2,000円
松:3,000円
ーーーーーーーーーー
で、真ん中の竹が一番売れるようになる、効果的な3つの価格設定は、<3:4:6>の比率とされています。上記の例もそうなっていますね。
真ん中価格を、4,000円に設定したら、その前後で、3,000円と6,000円の価格帯を用意するということです。簡単でしょ。
「じゃぁ、もっとたくさんの価格帯を 用意したら・・・ムフフ」と、と思われた応用力の高いあなた。
実は、それは、NGです!
実は、人間が選択処理できる選択数っていうのがあるんですね。
基本は3つ。
多くても4つ。
どんなに頭のいい人でも、6つまでと言われています。その許容数を超えると、新しい選択肢が生まれてきます。
・・・・・
「選択しない」
という世にも恐ろしい選択肢です(笑)
ですので、複数の価格帯やプランを用意するときには、できれば3つまで。多くても4つにすることをお勧めします。
◎追伸、
高い価値を感じてもらえれば、当然、価格が高くても売れていきます。
では、いったいどうすれば、高い価値に感じてもらえるか?
それは、「情報量」です。
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