メルマガバックナンバー@エンパシーデザイン・ラボ通信(2015年2月19日)より
文/インタビュー:エンパシーライティング・コーチ 平出ももこ
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《今週のエンパシーヒーロー》砂川繁さん
1979年より栃木県公立高校教諭として勤務。
専門は国語。ビジネスツールを活用した、新しい国語指導に取り組んでらっしゃいます。
未来を見据えつつ、どっしり とした大木のように巣立っていく生徒さんたちを支えてらっしゃいます。
◆未来を先どり!試験前から合格オーラに!
……
ももこ
まず、書籍『6分間文章術』の事例にある
巫女さんに合格した生徒さんのお話から
お聞きしたいのですが。
……
砂川先生
はい。その生徒は、バイト先の神社に
巫女さんとして就職したくて、
担任の先生と面接の準備をしていたんです。
でも、その神社の巫女職は、
倍率も高く、求人も高卒だけでなく、
短大卒も含まれていました。
なので、自分の学力では
選ばれないのでは…という不安もあって、
少し悩んでいる様子だったんです。
そこで、
「こういうのあるけど、やってみる?」
と声をかけて、一緒に
エンパシーチャートを描きました。
普通に書いてた時には、合格したら
こんな巫女さんになりたいというような、
表面的な内容しか出てこなかったのに、
質問しながら
エンパシーチャートを埋めていくと、
絶対に受かりたいという気持ちや、
巫女さんや神社、参詣する人に対する
想いなどが、どんどんあふれ出てきたんです。
一番驚いたのは、
文章が完成したあと、彼女の雰囲気が、
「私が受からなかったら、誰が受かるの!」
という、合格するオーラに
ガラッに変わったことです。
それまでの、自信のなさや迷いが、
晴れたんですね。他の先生にも
「あの生徒、雰囲気 変わりましたね!」
と言われるほどでした。
……
ももこ
合格するオーラ!本当に素晴らしいですね。
その生徒さんの笑顔が、目に浮かぶようです!
◆必要なのは『読まれる文章』書く力
……
ももこ
砂川先生とエンパシーライティングの
出会いはいつ頃だったんですか?
……
砂川先生
三年前、勉強会の仲間が、
学校の中でエンパシーライティングを
活用した話を聞いて、興味を持ったんです。
実際、やってみて、衝撃だったのは、
相手に『読まれる文章』を
書かなきゃダメということでした。
学校の中では、基本的に
どんな文章も読んで当たり前なんです。
生徒に必要なのは、
読まれる文章を書く力です。
それを、もっと学びたいと思い、
『エンパシーライティング・マスター講座』を受講しました。
◆たった3日で2400文字!
……
ももこ
そうだったんですね!
その後は、どんな場面で活用なさってますか?
……
砂川先生
進学や、就職活動のための小論文や
面接の準備に積極的に使っていますね。
印象に残っているのは、去年の秋、
2400文字、原稿用紙6枚分の
小論文を3日で書き上げた生徒です。
ある公立大学の願書を取り寄せたら、
AO入試のための小論文の提出期限が、
一週間後必着ということがわかったんです!
普通に書いたら、最低2週間はかかります。
これは、さすがに時間的に無理だなと思いました。
でも、本人に、やる気があったので、
金曜日に一緒にエンパシーチャートを描いて、
土、日に文章化を宿題にしました。
それが、月曜日に書いてきた文章を見ると、
2、3ヶ所直す程度で
ほぼ完璧な仕上がりだったんです!
本人も、「良くかけたみたい…」と満足そうでした。
◆ワケあって助け船はだしません。
……
ももこ
生徒さんも先生も、諦めずに
よく頑張られましたね~!
たった3日間で、2400字はすごいです!
生徒さんにエンパシーチャートを
使った指導する時、
何か工夫されてることはありますか?
……
砂川先生
そうですね、生徒が内側に、
何を持ってるのか、探りながら指導します。
だから『待ち』が多いですね。
どんなに言葉につまって困っていたとしても
本人が考えている間は、助け船は出しません。
ひたすら待つんです。
……
ももこ
ひたすら待つ!…忍耐力がいりますね。
……
砂川先生
だからこそ、完成した時、生徒は
「すごい!自分にも出来た!」と
感動するんです。
その時に、「全部、自分の中にあるだろ?」
「これは、全部、自分で考えて、書いたんだよ!」と
言ってあげるんです。
……
ももこ
すごいです!その体験を生徒さんに
してもらうために、ひたすら待つんですね。
砂川先生の生徒さんは、幸せです!
……
砂川先生
ありがとうございます。
これからも、エンパシーライティングを授業や、
就職活動に活用しつつ、
学校内や地域に広めていきたいですね!
……
ももこ
今日は本当に、私自身も勉強になりました!
ありがとうございました。
★砂川先生の本日のまとめ
◆未来を先どり!試験前から合格オーラに!
文章が完成したあと、彼女が最初にしたことは…
担任の先生から、既に提出した履歴書を取り返して、書き直すこと!
エンパシーチャートを描くことで、夢を再確認したと同時に、未来の自分に一足先に出会ったんですね。きっと。
◆必要なのは『読まれる文章』書く力
確かに学校の中では、先生も生徒も、お互いの文章は読んで当たり前ですよね。
でも、一歩外に出れば、読まれて、選ばれる文章を書く力が必要です。
◆たった3日で2400文字!
砂川先生ご自身も、「これは伝説」とおっしゃってました。
大人でもこの条件で、合格する文章を書けと言われたら、まず、精神的に厳しいですよね。
こちらの事例以外にも、エンパシーライティングを使った小論文指導の成功例は数多く報告されています。
◆ワケあって助け船は出しません。
「すごい!自分にも出来た!」この体験のために、悩む生徒を前に、じっと言葉なく待ち続けることは、簡単ではないと思います。
生徒の力を心から信じている先生にしか、出来ないことです。
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