メルマガバックナンバー@エンパシーデザイン・ラボ通信(2016年6月2日)より
文/インタビュー:エンパシーライティング・コーチ 平出ももこ
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《今週のエンパシーヒーロー》:水木慈恵さん
青森県の東北町立東北中学校 教諭
今、注目のアクティブラーニング(能動的に考え問題解決していく学修)を授業に取り入れながら生徒さんと共に学び日々、進化し続けていらっしゃいます。
◆挑戦すると世界が広がるんだ!
……
ももこ
昨年7月『夢を叶える文章術』──
エンパシーライティングの特別授業では
私も講師として登壇させてもらい
素晴らしい経験をさせていただきました。
その節は本当にお世話なりました^^
……
水木先生
こちらこそ!
ありがとうございました!
子どもたちは、あの授業で、
エンパシーライティングを知るとともに、
『新しいことに、挑戦すると
世界が広がるんだ!』
という貴重な体験ができたと思います。
……
ももこ
子どもたちが、それぞれ、
何かしら受けとってくださっていたら
うれしいです。
この授業を企画したきっかけは、
子どもたちの文章に『熱』を持たせたい!
ということでしたよね。
……
水木先生
そうなんです。
この学年の子どもたちは、
1年生のとき『型』を身につけさせる
作文指導が、徹底されていました。
確かに、論文形式の『型』を
使いこなすことは大切です。
でも、すべての文章に
それを当てはめようとするので、文章に
『熱』が感じられなくなってしまいます。
一言でいうと、個性の消えた、
『面白くない文章』になっていました。
そういう温度の低い文章が、
イキイキした文章になってくれたらと、
エンパシーの特別授業を企画したんです。
◆すごくよかった!今までの弁論と全然違う!
……
ももこ
そうですよね・・・
『面白くない文章』はイコール
『興味や関心が持てない共感できない文章』
論文形式の『型』と共感される文章術の
両方を使えるのが理想ですね。
エンパシーライティングを知って、
その後は、子どもたちの文章に
変化はありましたか?
……
水木先生
変化は、いっぱいありましたよ!
まず、うちの学校では、
学年朝会で生徒が持ちまわりで、
その時々の近況をスピーチします。
そのスピーチが、それぞれその子らしい
イキイキとした内容に、
ガラッと変わりました。
……
ももこ
わー!それはうれしい!
……
水木先生
防犯弁論大会の原稿を
エンパシーライティングで作った子は、
結果は努力賞でしたが、
校内の発表の場では、
子どもたちから大拍手が起こりました。
先生方からも
「すごく、よかった!今までの弁論と全然違う!」
という言葉をいただきました。
外部講師をお呼びした総合の授業では、
「おお~っ!」と講師から声が上がるほど、
代表の生徒がステキな最後の感想の
スピーチをしてくれました。
……
ももこ
わー!私も、そのスピーチ聞きたかったです!
水木先生をはじめ、
各クラスの担任の先生方の、
継続したフォローの賜物ですね。
◆ドリームキラーに応援してもらうには?
……
ももこ
授業でエンパシーチャートを
描いてもらうとき、
何か工夫されてることはありますか?
……
水木先生
ある先生は、学級で何か文章を書くとき、
つねに小さなカードを用意して、
まず『誰に、どうなってほしいのか』を書かせてから、
取りかからせているんですよ。
……
ももこ
おお!それはエンパシーチャートの1分間バージョン!
日常的に活用してくださってますね!
……
水木先生
あとは、声かけの工夫ですが、
この間、立志式(元服にちなんで数え年の15歳を祝って、自分の夢や、将来について発表する会)の原稿をエンパシーチャートで作ったんです。
その時、ネガティブ側の説明するとき、
「ドリームキラーに応援してもらうには、あなたたちから、どんなメッセージがあればいい?どんな行動したら応援してくれるかな?」
と声かけしました。
ドリームキラーは、あなたの夢を
「そんなのムリムリ!」
「あれもないし、これもないし」
と言って、邪魔する人だよ。
そういう人が、今はいなくても、
身近に現れることもあるから。
もしかしたら、
自分の心の中にいるかもしれないし。
そんなドリームキラーが
「この夢は叶うかもしれない!応援したいな」と
思えようなメッセージを考えてみて、と話しました。
それがしっかり伝わったようで、
その子らしい、力強いメッセージが、
たくさん生まれていました。
……
ももこ
テーマに合った、
すごくわかりやすい説明ですね!
自分の中の不安や恐れの気持ちが、
ネガディブ側のメッセージに出ますから。
それは、まさにドリームキラーですよね。
◆『学びの刺激』を子どもたちに
……
ももこ
最後に、今年は昨年の
エンパシーライティングの授業のような
楽しい企画の予定はありますか?
……
水木先生
11月に、校内で学生ドリームプラン・プレゼンテーション※を企画しています。
※
10分間のプレゼンテーションを通して、聴衆の共感と支援を集め、夢を叶えていく体験型のプレゼンテーション大会
もちろん、プレゼン作りには、
エンパシーライティングを活用しますよ!
私たちの学校のある地域の子どもたちは、
都会に比べると自分の将来に選択肢が少なくて、
夢を持ちづらいように感じます。
ほとんどの子の高校を卒業後はの進路は、
地元に就職と決まっています。
そのことが、まだ中学生の子どもたちの
表情や言動に、うっすら暗さとなって
現れているように見えるんです。
私たち教師の仕事は、環境のギャップを
『教育』で埋めて未来にキラキラした夢を描くこと。
そして、それを実現させる力を、
子どもたちに身につけさせること
だと思っています。
これからも、新しい楽しい『学びの刺激』を
子どもたちにプレゼントし続けたいですね!
……
ももこ
エンパシーライティングで作る、
子どもたちのドリームプラン・プレゼンテーション。
すごく楽しみです!
私も全面的に協力させていただきます!
今日はありがとうございました。
★水木慈恵さんの本日のまとめ
(まとめと言いながら書ききれなかったことも^^)
◆挑戦すると世界が広がる
昨年の『夢を叶える文章術』の授業は、子どもたちには、初めてのことだらけで戸惑ったと思います。
それでも『考えて、描いて、話して』挑戦してくれたことで、心に希望のタネが生まれたに違いありません。
◆すごくよかった!今までの弁論と全然違う!
この弁論大会の原稿をサポートした、国語の平野先生は、以前から書籍『6分間文章術』の愛読者で、ご自身も学級通信などに活用してくださっています。
良さを実感している先生だからこその、きめ細かい指導の賜物ですね。
◆ドリームキラーに応援してもらうには?
エンパシーチャートの左側の、ネガディブな声は、まさにドリームキラーそのもの!
自分の中にある、挑戦や成功に対しての、不安や恐れの声に向き合い、共感の言葉かけが出来たら…。
ドリームキラーこそが、貴方を成功に導く応援者になります。
◆『学びの刺激』を子どもたちに
「とにかく、子どもたちに、あらゆる方向から、色々な刺激を与えてあげたい」とおしゃる水木先生。
子どもたちが、地域格差、経済格差をこえて、『自分自身の可能性』を広げていくための環境作りに情熱を持って取り組まれています。
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