口コミのメカニズムを知ってますか?
口コミは、「感情のギャップ」があるところに起こります。
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(ムダに長いのでお急ぎの方は、最後の結論だけお読みください)
私は、先日、誰もが知る薬品会社での研修の前に、ランチを食べました。
会社の場所を確認してから、近くでランチができるお店を探しました。
「カジュアルレストラン」の看板につられて、お店に入ってみると、間口の狭さから想像していたよりもさらに、細い長屋のような1階。
「いらっしゃいませ〜、こちらへどうぞ〜」
と、私を招ねく手の先に目をやると、ドアが全開になったトイレ!!
(なぬっ、たしかに駅を降りたくらいから、ちょっとトイレには行きたかったけど・・・ おぬしよく気づいたな〜)と思いながら奥へ進むと・・・
トイレの脇に階段が。
どうやら2階へどうぞ、ということだったらしい。
でも、トイレのドアは閉めようね。
既存不適格*が確実な、ちょー急階段を登りながら思い出したのは、どこかの忍者屋敷にあった秘密の屋根裏部屋にいくための隠し階段。いや、ハシゴ。
*既存不適格:建築時には適法に建てられた建築物であって、その後、法令の改正や都市計画変更等によって現行法に対して不適格な部分が生じた建築物のこと
天井にぶつからないように頭を少しかがめながら、2階へいくと、隙間だらけのカーテンらしき向こうに、物置部屋。
そこから、ひょこっと顔を出した女性は、さらに上に行くように手で合図する。
さらに、“忍者ハシゴ”を登って、ひと仕事したような疲労感を感じながら、3階へ到着。
若い女性のお客さんが2人。
ちょっと安心。
あなたたちも、ハシゴを登ってここまで来たんだねぇ、と何とも言えないラポール感。
みんなトモダチ!
一番奥の席に座って、メニューを探していると、3階へ行くように促してくれた店員さんが、ランチメニューの書かれた黒板(意外にでかい)を持ってきてくれました。
研修までの時間もなく、そもそも何を書いているのか読みにくかったので(汗)、店員さんにオススメをきいてみようと 。
「何かオスス・・・」
「唐揚げプレートです」
質問にかぶせぎみな即答・・・ いい芸人になれるさ。
3階に辿り着くまでの予想外の冒険で、記憶が飛んでいましたが、確かここは「カジュアルイタリアン」のお店のはず。
「ここは何のお店でしたっけ?」
という、質問をするかしないかを考える一瞬の隙に、
「唐揚げプレートが一番早いです」
僕の思考にもかぶせてくる。。。
「唐揚げプレートお願いします」
勢いに負けて、考えるのを放棄したわけではない、研修前で時間もないから、早いメニューを自分の意志で選んだんだ。と自分を制す。
5分くらいすると、現場風な男性2人組と、OL風の女性4人組で、3階は満席に。
仲間ができて、ホッと安心したけど、なぜか、唐揚げプレートを誰もオーダーしていない(狭いので会話が聞こえてしまう)。
(ふふっ、ここのオススメを知らないのかい? しかも、一番早いんだぜ!)とちょっと勝ち誇った気分でいると・・・
一番早いはずの唐揚げ以外のメニューを頼んだ、彼らのランチが次々に運ばれてくる。
彼らが半分ほど食べ終わるころ、時計をみると、研修開始までの時間が迫っている。
あまり気が乗らないけど、ちょっときいてみよう。
「唐揚げプレートをたのん・・・・」
「いま揚げてます」
やっぱ即答、かぶせてくる。。。
さらに待つこと5分。
やっと届いた、唐揚げは・・・なぜか、ぬるい。
(いま揚げてたんじゃないんか〜い)
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・・・と、いうように、あまりに強烈な「感情のギャップ」。
その感情のギャップを埋めるために、私はここまで詳細にブログで口コミをしているのでした。
ただ・・・ちょっと内容が内容だけに、店名は出せず、口コミにはなってませんが・・・
◎期待していたもの以上の「感情のギャップ」:プラスの口コミ
×期待していたものを下回る「感情のギャップ」:マイナスの口コミ
ということです。
そのギャップが大きいほど、パワフルな口コミになるのです。
結論
口コミを起こしたければ、
●期待以上のものを提供する
さらに強力な口コミを起こしたければ、
●期待値を落として、期待以上のものを提供する
PS.
「ガジュアルイタリアン」のスタッフさんのオレンジTシャツには、デカデカと、、、
中華唐揚げ! の文字が。
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