《今週のエンパシーヒーロー》吉田智彦さん
有限会社システムデザイン研究所取締役。
仕事からストレスとムダをなくし、楽に成果が出る仕組みを提供する生産性と品質を引き上げる業務改善コンサルタント。
ご著書に「ハッピィ・エンジニアリング 新しいシステム開発の処方箋」「Linuxスーパーユーザーハンドブック」「RedHat Linux9サーバ構築完全攻略」(いずれもソフトバンククリエイティブ)「逆引き日本語redhat Linux」(ローカス)(共著含む)がある。
この記事の目次
◆文章がカタイと言われて
……
ももこ
まず、お聞きしたいのですが、吉田さんはIT関連の専門書や、ご自身の専門家としての経験を書かれたご著書「ハッピィ・エンジニアリング」*も出版されてますよね?
文章にはお困りでなかったと思うのですが?
*吉田智彦さんのご著書
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……
吉田さん
そうですね、動機は2つありました。
まず1つ目、文章を書くことは、もともと好きでしたが、身内やプロからセールスレターや、ちょっとした記事に対して「文章がカタイ、面白くない」と言われることがありました。
どうやったら、もう少し、柔らかく面白く「伝わる文章」が書けるのかな?と、ずっと思っていました。それで一度、しっかりどこかで文章を習いたいと思っていた時に、書籍『6分間文章術』に出会ったんです。
……
ももこ
そうだったんですね。
読んでみていかがでしたか?
……
吉田さん
とっても役に立ちそうだなと思いました。
そして、ちょうど1つ仕事の契約が終わったタイミングで、時間があったので『エンパシーライティング1DAY講座』に参加したんです。
◆自分を上手くアピールするライティングが必要でした
……
吉田さん
実は、そのとき私には「文章がカタイ」という悩み以上に、深刻な悩みがあったんです。それは、職務経歴書が上手く書けないということでした。まず、自分の仕事内容を説明するのがスゴく難しかったんですね。
たとえば、これまでフリーランスのエンジニアとして、さまざまなクライアントさんの要望に答えるカタチで、現場での経験を積んできました。でも、お仕事をいただくための営業に行ったり、面接に行くと、それを上手くアピールできなくて、なかなか経歴を評価してもらえなかったんです。
「なにやってる人かわからない」「専門性がない」と批判的なコトを言われて、3分の2は断られていました。まわりに相談しても「吉田さんって頼めば良さはわかるんだけど、一緒にやんないと説明するのが難しいんだよね」と言われることが続いて、営業することに、すっかり自信がなくしていました。
そこで、自分をアピール出来るホームページや、セールレターがしっかりあって、そこから仕事につなげられないかな?「そのためにもセールスライティングを学びたい!」というのも講座に参加した動機だったんです。
……
ももこ
今までの多彩な経験を「専門性がない」って言われたら…ヘコミますね…。
『エンパシーライティング1DAY講座』はいかがでしたか?
◆経歴書の◯◯を変えただけで3日で5社からオファーが!
……
吉田さん
『エンパシーライティング1DAY講座』の中で習った「寄り添いマップ3.0」が特に印象的でした。
ちょうど、求職活動のために職務経歴書を手直ししようと思っていたタイミングだったので「寄り添いマップ」の要素を事例として入れてみたらどうかな? というアイデアが湧いたんです。
「お客さまの70%の満たされていない現実と背景」と「ベネフィット」そして「自分のサービス」これ短く書けばいいんだ!とハッと気がついたんです。
それで、ササっと1日くらいで書きかえて、僕がやるような仕事を持ってそうな会社さん数社に、ちょうど日曜日の夜にメールで送りました。
そしたら、月曜日の午前中に一社から電話が来て「ちょうど良い仕事があるから、今日、面接に来れないか」と言われて、その日に面接に行って、念のためメンバーにも会わせたいと、翌日、技術メンバーの人に会いに行って、それでサクッと火曜日には仕事が決まりました。
……
ももこ
きゃー!それは、すごいですね!!!
……
吉田さん
そうなんです!
職務経歴書の中の苦し紛れに書いた、ちょっとしたウンチクの部分を、寄り添いマップで作った事例に差し替えた瞬間、たった2日間で仕事が決まっちゃったんです。
結果的に、水曜日までの3日間で他、4社から連絡をいただき、面接に対応しましたが、どの会社さんでも、けっこう前のめりに質問してもらって、僕も自信を持って受け答えすることが出来ました。
この先、仕事の契約なくなったときは、仕事探しをお願い出来る会社が増えましたね。
今までは、漠然としていて、言語化できていなかった仕事の内容が、事例で表現することで「こういう事が出来る」というハッキリとしたイメージを伝えられたんじゃないかと思います。それで、寄り添いマップすごい!ということで、もっと色々、詳しく学びたくて『エンパシーライティング・マスター講座』に申し込んだんです。
……
ももこ
そうそう!
その時、今回の職務経歴書の事例のお話しをしてくださって、インタビューのお願いをしたんですよね。
◆僕と同じエンジニアの役に立ちたい
……
吉田さん
実は、僕、自分の職務経歴書には自信がないのに、今までけっこう、周りの人の経歴書を書くのを手伝ってたんです。今思えば、他の人の経歴書は、客観的に見ることが出来ていたんだと思います。
『エンパシーライティング・マスター講座』の2日間で感じたのは、エンパシーチャートって、自分自身を客観的に見る視点を持つことが出来るツールなんですよね。
よくコピーライティングの本には、お客さんの気持ちを知ることや、リサーチが大事!と書いてありますが、僕なんかは、基本的に下請け仕事なので、お客さんに直接、リサーチするのも、なかなか難しいんです。
エンパシーライティングは、想像の世界ではあるんだけど、1つ1つ読み手の視点を通して、自分自分を客観的に見なきゃいけない。それがすごく良いところかなと思いました。
……
ももこ
エンパシーライティング、今後は、どんな場面でお役に立ちそうですか?
……
吉田さん
そうですね、今、エンジニアのための新しいライブスタイルを提案する「時間を作ろうという」コンテンツを作っているんです。その執筆にも活用していこうと思っています。
僕と同じエンジニアが持っている、特有の悩みや課題に対して、何か役に立てるようなことをしたいなと思いはじめていますので、将来的には出版も考えていますが、今のところはウェブ上で多くのエンジニアに読んでもらえたら嬉しいですね。
それと、今回の職務経歴書での成功体験を活かして、エンジニアのための職務経歴書を書くサポートをするサービスも考えています。
……
ももこ
それはステキですね!きっと同じように悩んでるエンジニアさんいらっしゃるに違いないですよね。
では、最後に、エンパシーライティングを、どなたかにオススメするとしたら、どんな方が良いでしょうか?
……
吉田さん
僕と同じように独立して、フリーランスで、ある程度お客さんに頼られて、長いお付き合いが出来ているような方に、ぜひ、オススメしたいです。僕の経験として、長い契約が終了して、そのお客さんから外に出るときに、同じ苦労があると思っています。
商品としてもサービスとしとも、なんでもラインナップに入っちゃう、中のことは、なんでも出来るんだけど、全部書いちゃうと専門性がないって言われそうな、ベテランのエンジニアさんには、ぜひ使って欲しいツールですね。
……
ももこ
これからの時代、吉田さんのような働き方のITのエンジニアさんが、きっと増えますよね。エンパシーライティングが、そんな皆さんのお役に立てるように、ぜひ、吉田さんにもお力を貸していただきたいです。
今日は貴重なお話しありがとうございました!
★吉田智彦さんの本日のまとめ
(まとめと言いながら書ききれなかったことも^^)
◆文章がカタイと言われて
「文章のカタさは、僕の個性。でも柔らかく面白い文章のバリエーションも欲しい。一度しっかり『伝わる文章』を誰かに習いたいな」と色々と探していた吉田さん。
そんな絶好のタイミングに出会ったのが、書籍『6分間文章術』でした。
◆自分を上手くアピールするライティングが必要でした
本来なら高い評価を受けるはずの多様な経験も、表現によっては「なにやってる人かわからない」という残念な見え方をすることがあります。
自分のキャリアをただ客観的に書くだけでなく、読み手にとってどんな「得」があるのかを語る必要があります。
◆経歴書の◯◯を変えただけで3日で5社からオファーが!
「寄り添いマップ3.0」は『エンパシーライティング1DAY講座』の中でキャッチコピーを作る場面で登場します。
ですが、これを使って、ご自身のキャリアを、よりイメージしやすく言語化することを思いついた吉田さん。
その素晴らしいヒラメキが3日間で5社からのオファーにつながりました。
◆僕と同じエンジニアの役に立ちたい
吉田さんは長年、たくさんの職場のピンチに助っ人として立ち合い、そこで働く1人1人の様々な悩みも見てきました。
だからこそ、その経験を活かして、幸せに働くエンジニアを1人でも増やしたいと活動を始められています。
メルマガバックナンバー@エンパシーデザイン・ラボ通信(2017年8月12日)より
文/インタビュー:エンパシーライティング・コーチ 平出ももこ
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