メルマガバックナンバー＠エンパシーデザイン・ラボ通信（2014年6月5日）より
文／インタビュー：エンパシーライティング・コーチ 平出ももこ
＠＠＠
《今週のエンパシーヒーロー》下垣直哉さん
三井不動産レジデンシャルサービス株式会社
レジデンシャルサービス本部 サービス推進部 サービス推進課長
とっても勉強熱心な方でエンパシーライティングの
勉強会にも毎月参加してくださっています！ありがたいです＾＾
▽インタビューの目次
◆上司にお前の話しは、わかりにくいと言われていました
◆エンパシーライティングのフレームワークが毎日活躍しています
◆ビジネスの場でも共感のメッセージが相手を動かします
◆描けば描くほど自分の中の本質が浮きぼりに
この記事の目次
◆上司にお前の話しは、わかりにくいと言われていました
……
ももこ
下垣さんはエンパシーライティングを、
たくさん使ってくださってるとお聞きしてます。
お使いになって何か変化がありましたか？
……
下垣さん
はい！まず、私はエンパシーライティングを学ぶ前は、
上司に「お前の話は、芸術家っぽくてわかりにくい」
と言われていたんです。
それが最近は
「ゴールが明確で、
なぜそれをやるのかもわかりやすくなった」
と言われようになりました。
……
ももこ
嬉しいフィードバックですね！
「わかりやすくなった」を
もう少し詳しくお聞きしてもいいですか？
……
下垣さん
当時、私は社内で企画系の部署にいました。
役員に企画を提案したり、
上司に課題をどうやって解決するのかを
説明することが多かったんです。
でも、自分の中にイメージは、たくさんあるのに、
それを言葉にするのは苦手だったんです。
どうやったら自分の頭の中のイメージを
上手に伝えられるんだろう？と、
一年くらいモンモンとしていました。
論理的な文章や一枚プレゼンの本を読んだり、
勉強しましたが、今度は自分が
全然ワクワクできなくて…
……
ももこ
創造的でアイディアいっぱいな人ほど、
広がったイメージを言葉にして
伝えることが苦手だったりしますよね…。
……
下垣さん
そんな時にエンパシーライティングと出会いました。
受講したのは今年の１月の
エンパシーライティング1DAY講座です。
◆エンパシーライティングのフレームワークが毎日活躍しています
……
ももこ
講座中はどんな感じだったんですか？
……
下垣さん
実は私、今は不動産管理の仕事をしていますが、
設計士でもあるので、はじめから建築出身である
開発者の中野さんにすごく親近感をもってたんです。
だから文章を書くことを建築に例えた話も
ストンと自分の中に落ちてきました。
あ、そうなんだ！そうやってやればいいんだ～！と、
胸につかえていたものが、
どーっと出て解放された感じでした。
……
ももこ
素晴らしいですね！
下垣さんの中の豊かなイメージを、
外に解放する方法がやっと見つかったんですね！
……
下垣さん
そうなんです！今は何か考える時は、
ほとんどエンパシーライティングの
考え方を使ってます。
エンパシーチャートは私の中では
自分のイメージを言葉にするための
無くてはならないツールなんです。
ひとつ、すごく嬉しかった
社内での事例をお話ししていいですか？
……
ももこ
ぜひ、お聞きしたいです～！
◆ビジネスの場でも共感のメッセージが相手を動かす
……
下垣さん
うちの会社は４月に社名が新しくなったんですが、
ステイトメントも新しく変わったのです。
……
ももこ
ステイトメントというのは
宣言みたいなものですか？
……
下垣さん
みんなが共感できる会社の目指す
『なりたい姿をあらわす旗印』としての言葉ですね。
それを北海道のグループ会社に
私が説明しに行くことになったんです。
そのグループ会社に行くのは初めてで、
知り合いもいませんでした。しかし、
僕も不安でしたが、相手の会社の社員さんは
もっと不安なんじゃないかと思ったんです。
本社の人間がきて
「首都圏で作ったものを押しつけられる」って
思われたくないな…。
でも普通にいったら拒否されるかもしれない。
何かしたいと思って、飛行機の中で、
ささっと一枚エンパシーチャートを描いたんです。
……
ももこ
おお！うれしいチョイスですね。
……
下垣さん
エンパシーチャートの読み手に
北海道出身の友達を思い浮かべました。
「東京とここでは前提が違いますよね、
だから押しつけたりしませんよ！
お仕事していて、こんなお客様いませんか？
こんな悩みはないですか？うちも同じなんですよ」と、
最初に安心感とお互いの
共通点を見つけるような語りかけをしました。
聞く耳を持っていただいたところで、
今回のステイトメントについてお話をしました。
そうしたら、その会議のあとの食事会で
「すごく良くわかりました！
本社の人たちは、そこまで考えてつくったんですね、
とても参考になりました！」と、
何人もの方にも言われました。
１番うれしかったのは、
「私たちも、なりたい姿について話しあってみたい。
独自のステイトメントを作りたいです！」
と言ってもらえたことです。
ある意味、それが私の訪問のゴールでもあったので
本当に嬉しかったです。
……
ももこ
それは、準備したかいがありましたね～！
下垣さんの共感と想いが伝わって、
相手の会社の方たちの気持ちも動いたんですね！
◆描けば描くほど自分の中の本質が浮きぼりに
……
下垣さん
ありがとうございます。
実は、いままでセミナーや勉強会に行くと、
ほかの参加者のみなさんが、
自営業やフリーランスでイキイキと
活躍されてる方ばかりに見えて…。
サラリーマンの自分が平凡に感じられて、
背伸びしないといられないような
気持ちになっていたんです。
でも、エンパシーチャートを描いて、
自分の内側にある、アイディアやイメージを
解放していったら少しずつ色々なことが
見えてきたんです。
描けば描くほど、頭がスッキリして、
自分の中の本質が浮きぼりになる感じがしています。
最近は気に入ったエンパシーチャートが描けると、
心の中で「おれって天才！」って
自分に声をかけることもあるんですよ(笑)
……
ももこ
その感じ、すごーくわかります＾＾！
……
下垣さん
将来は私と同じように、仕事で悩むサラリーマンを
励まし応援する活動をしたいとも思っています。
私の経験を何かのカタチで発信しながら、
サラリーマンの可能性と楽しさを伝えていきたいですね。
……
ももこ
素敵！カッコイイ！
下垣さんの体験は、たくさんの同じ立場の方の勇気になりますね。
今後がほんとに楽しみです！
最後に、エンパシーチャートを描くとき
工夫していることなどありますか？
……
下垣さん
思い浮かんだことは、自分の「魂の叫び」（笑）として、
全部、大切にチャートに描くようにしています。
だいたい自分と読み手と、もう一人、
ダメだし担当の自分の三人で、
ぶつぶつ独りごとを言いつつ
脳内エンパシー会議しながら描いてますね。
あとは、とにかくワクワクしながら
楽しんで描くようにしています！
……
ももこ
ご自分では平凡とおっしゃってますが、
いつ、お会いしても明るくマイペースで楽しそうな下垣さん。
上司の方が芸術家とおっしゃるのも、うなずけます！
今日は、ほんとうにありがとうございました。
★本日の 下垣直哉さん のまとめ★
◆上司にお前の話しは、わかりにくいと言われていました
創造的でアイディアいっぱいな方ほど、広がるイメージを言葉にするのが苦手なもの。
その強みを生かすためにエンパシーライティングは最適なメソッドです。
◆エンパシーライティングのフレームワークが毎日活躍しています
エンパシーライティングは、読み手を一人決めることからはじまります。
その絞りこみが、イメージを効率よく言葉にするスイッチなんです。
下垣さんもきっとこれに気づかれたんだと思います。
◆ビジネスの場でも共感のメッセージが相手を動かす
自分と相手の共通点を、ていねいに重ねて共感を深めると大きなリクエストもスンナリ受け入れられやすい。という良い例ですね。
◆描けば描くほど自分の中の本質が浮きぼりに
エンパシーチャートを描くと、ポジティブ、ネガティブ、論理的、感情的、いろいろな角度からのメッセージが自分の中からでてきます。
だから、チャートを描き上げるごとに、自分の本質も浮きぼりになっていくのかもしれません。
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