先日、ある県立高校でエンパシーライティングの特別授業を行いました。
私が、学生さんにお話しするときには、最後に名刺サイズの紙に、それぞれの【夢】を書いてもらいます。
その【夢】を持ち歩くことで、夢が叶っていくと思っているからです。
もうひとつの理由は、
未来に咲く、花の種を植えているようで、とってもワクワクするからです!
関連した記事を昨年、ダイヤモンド社書籍オンラインの最終回 で書いたので、そのまま掲載しますね。
◆ついに「夢は紙に書くと叶う」 メカニズムが解明!
人を惹きつける文章を書ける人は、ほとんどの場合、プレゼンテーションをはじめとする表現力が極めて豊かです。
文章を構成できるということは、あらゆる表現力につながるからです。
たとえば、これからはビジネスにおいても動画の活用がますます広がっていきますが、動画を作成する際の原稿は文章です。
つまり、文章が書ければ、お客さんを魅了する動画もつくれるということです。
実は、文章を書くということは、コミュニケーション力や共感力をトレーニングする最適なツールなのです。
ある都立高校で「文章で広がる、あなたの未来」というテーマで講演会をしたときに、こんなお話をしました。
≪好きなことを掘り下げていくと、あなたの可能性は自動的に広がる≫
たとえば、今日は文章のお話なので、あなたも相手の心を動かす文章を書けるようになりたいと、思ってみてください。
それで、文章の学びを掘り下げていくとしますよね。
たとえば、スコップで地面に穴を掘っていくときに、直線的に掘っていけますか?できませんよね。
穴を深く掘ろうと思えば、その周りの土も掘っていくことになります。
これと同じように、文章を書けるようになりたいと、経験や知識を深めていくと、同時にその周辺にあることへの興味の幅も広がっていくんですね。
もう少し具体的にお話しすると、文章の知識を深めていくと、その過程で営業力やプレゼンテーション力、企画力、発想力、問題解決力、実行力、目標実現力といった力も身につくようになるんです。
事実、文章を学び、成績を伸ばす営業マンや、苦手だったスピーチで感動の拍手に包まれる人、自ら考えた企画が実現したOLなどがいるのは、文章があらゆるスキルのトレーニングになるからなのです。
講演会後、「生徒たちの目がキラキラ輝き始め、スイッチが入った!」と、先生たちからとても感謝されましたが、高校生のエネルギーに触れる機会を与えていただいたことに、こちらこそ感謝する貴重な体験でした。
会話のやりとりの中では、深く考える時間はありませんが、文章はじっくりと自分と向き合う時間を取ることができます。
いや、逆に自分と向き合うためには、文章を書くことが一番だとも言えます。
ビジネスにおいても文章を書くことで次の3つのことが深まります。
●商品、サービスを手にするお客さんへの理解
●提供する商品、サービスへの理解
●そして、お客さんと商品、サービスをつなげるあなた自身への理解
この3つへの理解が少しずつ深まることで相乗効果が生まれます。
文章を書くことを通して、商品が育ち、商品が育つことで、文章に磨きがかかります。
そして、そのサイクルが、あなた自身を育ててくれるのです。
ぜひ、あなたの可能性を広げるトレーニングとして、文章を書いたり、エンパシーチャートを活用してみてください。
先ほどの講演会では、「夢を紙に書くと叶う」メカニズムのお話をさせてもらいました。
生徒たちは食い入るように話に夢中になり、講演会の最後には争うようにそれぞれの夢を紙に書いてくれました。
■「夢は紙に書くと叶う」メカニズム
「夢は紙に書くと叶う」というのは有名な話です。
1953年にアメリカのエール大学で興味深い調査があったそうです。
「いま明確な人生設計を持っているか?もし持っているとすれば、それはどのような目標か?」というアンケートをその年に卒業する学生にアンケートを取った結果、明確な目標を持っていたのは、わずか3%だったそうです。
その20年後に、調査の続きが行われたそうですが、明確な目標を持っていた3%の人たちがアンケート対象者全体の財産の95%を持っており、明確な目標を持っていなかった97%の人たちはアンケート対象者全体の財産の5%しか持っていなかったそうです。
この調査のことを私は20代の頃に知り、夢中で夢を書きましたが、当時はその効果を感じられませんでした。
しかし、最近では、年始に書く年間計画がほぼすべて叶うようになっています。
これには理由があります。
それは、「夢は紙に書くと叶う」ことが実現するメカニズムがわかったのです。
私の中での完全な仮説ではありますが、あながち間違っていないと思っています。
カタチ化すると、エネルギーが生まれる
そのメカニズムを、ひと言で言うと、「夢(目標)を紙に書くとエネルギーが生まれる」というものです。
自然界を見てみましょう。
専門分野ではないので、ツッコミどころが多々あるかもしれませんが、伝えたい本質を共有できるとうれしいです。
たとえば、
氷(個体)に熱(エネルギー)を加えると、水(液体)になります。
水(液体)に熱(エネルギー)を加えると、水蒸気(気体)になります。
個体より液体、液体より気体のほうが、体積が大きくなり、その分だけ分子の動く自由度は高くなります。
つまり、エネルギーを加えると、自由度が高くなるのです。
では、逆に、
水蒸気(気体)を冷やす(エネルギーを放出)と、水(液体)になります。
水(液体)を冷やす(エネルギーを放出)と、氷(個体)になります。
つまり、自由度が高いものがエネルギーを放出すると、カタチ化すると考えられます。
誤解を恐れずに、私の結論をお伝えすると、
●自由の高いものをカタチ化すると、エネルギーが生まれる
となります。
そして、気体よりもはるかに自由度が高いものがあります。
それは、あなたの「思考・想い・夢」です。
あなたは想像すれば、地球の裏側から、宇宙にまで、いますぐにどこへでも行けます。
あなたは想像すれば、過去にも未来にも瞬間で行くことができます。
これほど、私たちの思考・想い・夢は自由度が高いと言えるのではないでしょうか。
私が考える、「夢を紙に書くと叶う」メカニズムをカンタンに書くとこうなります。
————
極めて自由度の高い、あなたの「思考・想い・夢」
↓
それを文章で「カタチ化」する
↓
とてつもないエネルギーが生まれる
↓
夢が叶う
————
ですから、夢を紙に書いて、叶うか叶わないかは、どれだけあなたの「思考・想い・夢」を文章としてカタチ化できているかによるのです。
カラフルに想い描いたあなたの夢を、それを表現できる言葉で、文章としてカタチ化できるほど、エネルギーがあふれ出し、あなたの夢が実現するということです。
あなたが、あなた自身に向けたラブレターを書くように、未来のあなたに向けて、夢を書き出していけば、きっとそれは叶います。
文章力なんて気にしないで、ぜひあなたの未来をカラフルに彩ってください。
そのためのひとつのツールとして、本書で紹介しているエンパシーチャートが大きな力になると確信しています。
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