《今週のエンパシーヒーロー》:大仲千華さん
ピースブロッサム代表。文筆家、コーチ、セラピスト。
国連職員として東ティモール、南スーダンなどで平和維持活動や元兵士の社会復帰支援に約10年従事。
帰国後は、文筆家、コーチ、セラピストとして多彩な活動を展開されてらっしゃいます。 クーリエジャポン(講談社)にて『答えを求めない勇気』を好評連載中
大仲千華さんのセッションにご興味のある方はこちらから
大仲さんがオーガナイズするサンドラ・スウィートマンさんの HP
◆正当化・自己弁護の文章から共感へ
……
ももこ
クーリエジャポンの連載、拝見しました!
大仲さんにしか書けない素晴らしい連載ですね。
……
大仲さん
ありがとうございます!
国連時代に自分が経験し考え続けていることが、少しでも、どなたかのお役に立てば嬉しいなと思って、書いています^ ^
……
ももこ
国際問題などの重く複雑なテーマも、大仲さんの体験をベースに丁寧に描かれていて、グングン読みすすめられて、毎回、感動してます。
……
大仲さん
私はもともと、文章を書くことは学生時代から、好きだったんです。
でも、この数年、気がついたら、すっかり苦手になっていました。それが、エンパシーライティングのおかげで、また、楽しく自由に書けるようになったんですよ。
……
ももこ
そうだったんですね! ぜひ、詳しく聞かせてください。
……
大仲さん
私が約10年間、国連の仕事をしていて、求められたのは『正しくて、批判や追求に強い文章』だったんです。
たとえば『このプロジェクトが、いかに意義のあるものなのか』という文章を書く場合、提出先は予算を決める総会でしたので、共感を求めるというよりは、批判や追求されないように、先回りして、正当化や自己弁護していくことが最重要でした。
そんな文章が、どんどん得意になっていく中、気づいたら、普通に自分の言葉で、自由に文章が書けなくなってしまったんです。
◆「悪いけど、編集者は紹介できない」
……
ももこ
それは、致しかたないとはいえ、おツラかったですね。
……
大仲さん
そうなんです。
退職して、自分の経験を、本にしたいと、ベストセラー作家の友だちに原稿を読んでもらったときには、「素材は面白い。でも、カタいし難しい。悪いけど、今の段階では編集者さんはご紹介できない」とまで言われてしまいました。
今、思うと官僚的な定型の型にはまった、とても重く読みにくい文章を書いていたと思います。しかも、大学以来授業はほぼ英語で、南スーダンなど、職場に日本人が一人もいない環境も長かったので、まともに日本語を書くのは10年ぶり以上でした。
そこで、どうにかしなくては!と試行錯誤している時に、出会ったのがエンパシーライティングだったんです。
……
ももこ
おお!それで、『エンパシーライティング・マスター講座』、『エンパシー・セルフマーケティング講座』と続けて、ご参加くださったんですね。
◆『共感』の視点を自然に持ち込める
……
大仲さん
講座に参加してみて、伝わる文章っていうのは、やっぱり正しさや、テクニックじゃない。
相手を思いやる気持ちが、1番大事で、それをベースに、ポジティブ、ネガティブの気持ちに寄り添って、丁寧に伝えていけばいいんだ。
そう思ったら、私の書くことへのハードルが、すーっと下がっていって、また、書くことが楽しいと思えるようになれたんです。エンパシーライティングは、ビジネスやソーシャル、あらゆる分野で、応用が効くシンプルなメソッドとして結晶化されている点が、素晴らしいなと思います。
それと同時に、日常の中に「共感」という視点を、自然に持ち込むことができる、稀有なツールだと思っています。
……
ももこ
ありがとうございます! ふだんは、どんな場面でお使い頂いていますか?
……
大仲さん
私が提供しているギフテッドコーチングと、オーガナイズしているセラピスト・スピリチュアルティーチャーを、日本に紹介する文章を書くとき、とても役に立ってます!
◆スピリチュアル用語も分かりやすく伝えられます
……
大仲さん
欧米では、生まれつき高い知能や創造性を持ちながらも、社会の中で生きづらさ感じている、あるタイプの方たちを『ギフテッド』と呼んでいるんです。彼らは、優れた直感力を持つ一方で「組織に合わせられない」など悩んでいる方も多いのです。
私自身、このギフテッドの方々に共感するところが多いんです。現在、ギフテッドの方たちが、イキイキと社会の中で、才能を開花させるためのコーチングをしています。
それともう一つ、世界的なセラピスト・スピリチュアルティーチャーとしての評判を持つ、サンドラ・スウィートマン氏の日本での活動をオーガナイズしているんです。
……
ももこ
オーガナイズというのは、具体的にはどんなことをされてるのですか?
……
大仲さん
まず、私とサンドラとの出会いからお話しさせてください。
私自身が、過酷な紛争地での仕事からPTSDになり、無気力状態に落ちいり、苦しんでいた時、彼女のセミナーで、魂レベルでの癒しが起き、心身ともに復活することが出来たんです。それで、多くの私のように苦しんでいる方に、サンドラのセミナーに出会って欲しいと思い、カナダに住む彼女を年に2回、日本に呼んでセミナーを開催しているのです。
ギフテッドコーチングもサンドラのセミナーも、最初は、その価値を言葉にすることに、難しさを感じていました。どちらも、皆さんが耳なじみのない言葉が頻出するので。
特にスピリチュアル用語などは、分かりにくくないか?
怪しいと思われないか?という心配から控えめな表現を使ってました。
それが、エンパシーライティングを活用することで、よりシステマティックに
「ゴールや目的は明確か?」
「読み手のポジティブ・ネガティブな想いに寄り添えているか?」
など自分でチェック出来て、客観的にメッセージを構築することが出来るので、安心して紹介文が書けるようになったんです。
この激動の時代に、ギフテッドコーチングとサンドラのセミナーを通して、1人でも多くの方が、私が体験したように、ご自身の可能性を開いていけるように、これからも、私自身の経験をどんどん言葉にしていきたいと思います。
……
ももこ
今日は、貴重なお話、たくさんありがとうございました!
★大仲千華さんの本日のまとめ
(まとめと言いながら書ききれなかったことも^^)
◆正当化・自己弁護の文章から共感へ
紛争地域での国連の担う仕事の過酷さは、きっと想像を超えるものだと思われます。
そこで最重要とされる文章が、正当化と自己弁護で武装した文章であるのも、ある意味、納得せざるをえません。
◆「悪いけど、編集者は紹介できない」
『社会的意義ある内容』と『伝えたい強い気持ち』があっても、届ける言葉に、読み手への共感が込められていなければ、本来の価値を感じてもらうことはカンタンではありません。
◆『共感』の視点を自然に持ち込める
大仲さん曰く「こんな世界情勢だからこそ『エンパシー精神』が本当に大切。
共感を精神論だけではなく、誰でも学べるメソッドに落とし込んだ中野さんは、すごいな~と思います」とも仰って下さいました^ ^
◆スピリチュアル用語も分かりやすく伝えられる
精神世界や、スピリチュアルな目に見えないエネルギーについて、言葉で説明する場合『主観的・抽象的』表現になりやすい傾向があります。
エンパシーライティングなら、目に見えない世界からの計り知れない恩恵について、『客観的・具体的』な言葉にするお手伝いができます。
メルマガバックナンバー@エンパシーデザイン・ラボ通信(2017年1月7日)より
文/インタビュー:エンパシーライティング・コーチ 平出ももこ
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